篠原寺の由緒
篠原寺の由緒

地域の人と共に

篠原寺は浜名湖の東に位置する静岡県浜松市西区篠原町に、室町時代から450年間臨済宗の禅を伝え続ける禅寺です。

開創由緒をご案内します。

 

昔々、大田より出現した「東方薬師瑠璃光如来」を「與久」に安座し村民の人々が信仰して来ました。1564(永禄7)年 雲叟龍和尚を屈請して開山とし、薬師如来をご本尊として、山号を「大田山」、寺号を「善養寺」としたのが篠原寺の始まりです。

その後、大楽寺と合併。大楽寺の境内地へ善養寺を移転、諸堂を改築したのが第七世和尚の時代。それから元あった善養寺の境内地を「薬師裏」と呼ぶようになりました。 1873(明治6)年に寶積寺(ほうしゃくじ)と合併、1969(昭和44)年には福寿庵と合併し、現在の「潮聲山 篠原寺」へ改名。ご本尊を「釈迦牟尼 如来(しゃかむににょらい)」としました。「薬師如来」は薬師堂内から現在も町民の皆様を見守り続けています。

ここ篠原町内には寺院が数多く存在しています。それは地域に住む人々が一族でそれぞれの寺院を奉り、暮らしの中で常に心の拠り所として大切に守り続けてきたからです。 まさに人々の心を紡いできた証といえるでしょう。